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2022/09/12
脱炭素社会に向け、世界中の自動車メーカーがバッテリーEVへのシフトを鮮明に打ち出すようになった。スウェーデンのボルボも早くから電動化戦略を宣言し、2030年までに全車をEVにすると意気込んでいる。そしてポールスターは、ハイパフォーマンスEV専門ブランドとして新たな一歩を踏み出した。
メイン画像:Polestar2
ボルボのモータースポーツパートナーとしてスタートしたポールスターは2017年にボルボから独立し、ハイパフォーマンスEV専用ブランドへと生まれ変わっている。電動化の最初の作品は、PHEVのスタイリッシュな2ドアクーペだ。そして2021年12月にはブランド初のEVセダン、「ポールスター2」を送り出した。前後にパワフルなロングレンジ・デュアルモーターを搭載し、駆動方式は4WDである。2つのモーターを合わせた最大システム出力は408馬力で、最大トルクは67.3kg-㎥だ。
ポールスター2はフロア下に容量78kWhのバッテリーを敷き詰め、1回の充電で最大480km(WLTPサイクル)の航続距離を可能にしている。現在はソフトウェアをアップデートし、さらに出力とトルクを高めた。新しいソフトウェアのアップグレードは「無線でデータを送受信する技術(OTA)」を介して配信され、車両にダウンロードされる。また、グーグルのAndroidをインフォテインメントシステムに組み込んだ、世界で最初の1台だ。
グーグルのAndroidをインパネ中央のインフォテインメントシステムに組み込み、ソフトウェアのアップデートも簡単に行える。
ポールスターは2024年までに、クロスオーバーSUVなどの新型EV3モデルを投入する。今年3月に「O2」と名付けられたオープンカーを参考出品し、6月にはイギリスのグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでポールスター5のプロトタイプをお披露目した。これは高性能な4ドアのGTクーペだ。完成度が高いから、正式発表が待ち遠しい。
▲今年3月に発表されたBEVのオープンカーがポールスター「O2」。コンセプトカーだが、市販される可能性が高い。
▲ポールスターは2024年までに、クロスオーバーSUVや4ドアクーペなどの3モデルを市販すると発表している。
Polestar2
グーグルのAndroidをインパネ中央のインフォテインメントシステムに組み込み、ソフトウェアのアップデートも簡単に行える。
SOLAR JOURNAL vol.42(2022年夏号)より転載
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